店主ノート

三年史

2014年01月03日(金) 7:09

1月2日 9:27

やっとこ三年史を長く語ります。

その前に何で不景気の中で独立したかですけど…

簡単に話すと組織のルールでやるより

自分のルールでやりたかった。

そんなわがままな自分勝手な理由です。

店は6件位は観て周りました。

とにかく資金があんまりないので安くてほどほどに店が成り立つなら、多少は目を瞑ろと。

そしてこの店この場所です。

ススキノ駅からはちょっと遠くてエレベーターは無く店は狭くでした。

その狭い(14席)のが旧やっとこでした。

独立なんて聴こえは良いですけど…

僕にはこうするしかなかった。

業者関係には随分と良い事(自分の理想と予想)を言って自信満々に笑ってた。

でも、自分自身は分かっていたんです。

そんなに上手く計算通りに行くわけないとオープンの日までは毎日寝る時になると

布団を被り、「失敗したら就職口がない」「お客様が全く来なかったらどうしよう。」「美味しくない」とか不安になる事ばかりでブルブル震えてましたよ。

そんな状況の中10月12日にオープンしました。

本当は僕の誕生日の10月5日にしたかったんですけど…

間に合わ無かったです。(笑)

一年目

暇でした、仕入れた刺身はいつの間にか僕の賄いのオカズになりました。暇で寝てしまっても

ラストオーダーまで寝てしまってる。

洗剤は減らない

K姉さんが団子にならないように心配してお客様になってくれる。

たまに満席になると狭すぎてスタッフが通れない。

ほとんど宴会の予約が来ない。

でも、こんな状況でもちょうとずつ常連さんが増えて来ました。( なーさん、山田兄い、Rさん御一行様、奇数月のNさん、Sさん、Fさん等)

ありがたいことです。

店の設備は最悪でした。

冬は建物が古いのですきま風が多く寒く
狭いので小さな電気ストーブしか置けない状況でした。

夏はもっと最悪でしたエアコンが無く冷風機を2個を置いてもほぼサウナ状態でした。

お客様にこのような環境で食事をしてもらってる。

最悪な経営者だと反省しました。

環境(寒い・暑い・狭すぎ)が悪くて再来店に繋がらなかったお客様は数知れず

まぁ、料理(アイテム数・質・量)も多少関係あると思いますけど…(笑)

とにかく悲惨な暗黒な一年でした。

二年目

二年目を何とか無事に迎えられたのも

一年目で話すか迷ったんですけど…

三年史を語るのに避けれないことであって今までもこれからも応援してくれるお客様に正直に話しますね。

僕はオープンして5ヶ月で数字上で危機感を感じました。

このままで行ったら、閉店すると

資金がなかった訳ではなかったんですけど…

赤字は少なければ少ない程良いに決まってます。

それに設備投資もしないとと考えてると
このままで行ったら閉店です。

何とか2年位は店を維持をしたいとそれで駄目だったら、閉店だな。

店の売り上げは横ばい状態

宣伝費も余り掛けれない。

残るのは僕の身体と暇な時間。

考えました。

昼間、バイトをして数字上の問題を解決しようと

でも、若かったら気力体力にも自信はあるけど今の年令を考えると…

かなりの無理が…最悪身体も壊れ店も駄目になるかも。

大きな掛けでしたけど「そんな余裕はないぞと」自分に激を飛ばしました。

そして選んだバイトが弁当の配達でした。

毎日でした。

店もバイト先も疎かにしたくなかったので毎日睡眠時間は3時間でした。

日曜祭日は休みでしたけどそうでなかったら、ボロボロです(笑)

9ヶ月間、弁当の配達をしました。

もちろん遅刻は一回もなく、無事故無違反ですよ(笑)

何で9ヶ月で辞めたかと言うと軽く追突されました(笑)

僕の運もここまでと思って落ち込みました。

でも、神様は僕を見捨てなかったんです。

その月にラジオに出演して更にこれがなかたっら、今のやっとこが存在しなかった。

飲食店雑誌の「オトン」に12月号に載せて頂きました。

そして予約の電話とこんなに狭いと思わないで来られるお客様とその前からの常連の皆さんからは

「隠れ家的で無くなった」と言われ…

良いやら悪いやらでした(笑)

これがなかったら二年目はなかったんです。

何故なら、お客様も増えて客層も広がり

席数が足りなくなり、使い勝手も悪くなって来ました。

団体(5〜20名)が入れなくなって来ました。

この頃からお客様に「団体を連れて来たり、宴会が出来ないんだよな〜」の声があちこちらから聴くようになりました。
そして移転を思い切って考えて移転しました。

それも同じ会館の同じ階の向かいに(笑)

ススキノの中心までの移転する勇気と資金が無くて(笑)

移転はあっとゆうまにしました。

それもスタッフ(K姉さん、Mちゃん、Nちゃん)のお陰です。

何せ移転オープンの前日迄小上がり以外はぐちゃぐちゃで業者の方が様子を見に来て苦笑いをして

「明日、頑張って下さい」と言って帰りました(笑)

移転して一番多かったお客様の言葉は

「マスターと喋れない、顔か見えなく寂しい」でした。

今は皆さん慣れたみたいです。

それにしても体力的にはギリギリです。

席は倍になっても作るのは僕一人なもんで大変だろうなと思ってたけどやっぱり大変でした。

それでも何とか牛乳パワーで頑張りました。

移転してから、皆さんの差し入れのお陰です。

エピソードはいくつかありますけど…

個人的には正月明けに営業初日から。

水道凍結で焦りました。

夏に二回程熱中症の一歩手前までいきビビりました(笑)

後はあっと言うまに時間が過ぎて三年目を迎えます。

三年目

三年目は「反省」の年です。

何故なら振り返ってみると「初心忘れべからず」です。

だから今年は正念場の年になります。

今年から三年間やっとこの存在があれば

また、三年後の正月に三年史を書いてると思います。

やっとこの存在は全てお客様ありきです。感謝してます。もちろんスタッフにもです。

最後に貴重な時間を費やして最後まで読んで下さった皆さん

ありがとうございます。

 

コメント

としみ

ラジオに出たころって、私が初めて行った頃ですね。たしか・・?

あ、あけました、おめでとうございます。

2014年01月4日(土) 2:31 PM

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