店主ノート
トラベルチャンスの理由 2
2015年07月21日(火) 10:31
7月21日 8時35分
その出来事はある日の魚屋のお兄さんとの会話なんです。
その魚屋さんとは独立する前の会社からのお付き合いをしてたんですね。
注文するとその日によっていろいろなお兄さんが持って来るんです。
新生やっとこになってからはほぼそのお兄さんが持って来てくれました。
年令は35才くらいですかね、雰囲気は品があり礼儀正しく良い感じでした。
お兄さんとの会話はお互い忙しいので『毎度様です』『ご苦労様』『忙しいの?』『この魚はそっちでは仕入れ値はいくら?』『ありがとうございます』このお決まりのパターンが7月間でした。
でも、何故かその日は違った。いや、その日でなく僕が違ったんだろうな。ちょっとだけ時間に余裕があった僕は突然こんな質問しました。
『お兄さんは前は仕事何をしてたの?ズッーと魚屋さんなの?』お兄さんは意表を突かれてビックリしてました。それはそうですよね。初めて自分のプライベートな部分を質問されるんですから
彼から出た答え『前は経営コンサルタントです。』それは、それはビックリしましたねー!
それを聴いた僕は『えー!そうなんだ、何の職種のコンサルタントをしてたの?』彼はウザい顔もせずに『飲食店関係です。』それを聴いた僕はさらに驚きました。何故かと言うと一度僕もかなり前になるんですけど飲食店のコンサルタントの方のセミナーを3回位受けたことがあるんです。
彼らは繁盛店にした実績とあらゆる事を数字化してデータにし情報量も多いんです。繁盛させる、もしくは閉店にさせない。のが仕事ですから。
当時の僕は凄い人達なんだなーですよ。
それに携わってた人が目の前に魚を持っているんです。彼はその仕事を10年してたんです。
当然、次の僕の質問は決まってますよね、『その経験から質問するんだけどさぁー、新規客と常連さん、どっちを優先した方が良いと思う?』彼は考える時間もなく即答で『常連さんです‼️』
それを聴いた僕は目が覚めたんです。
でも、誤解しないでください。彼の答えで目が覚めたんでないです。
じゃあ何?例えるなら僕の勘ですかね。
一瞬のうちに思いだした事があったんです。火事になって皆さんの応援励ましのお言葉をいただき奮起したものの物件探しには苦労しました。11月は忘年会を控えてるので空き店舗が少なく空き店舗が多くなるのは次の年の1月から徐々に増えるです。要するに閉店していくんです。
だから、苦労しました。僕の店の条件もあるもんですから、あの日もそうだったんです。もう、あれこれ6件位見たんですけどいまいちこの空き店舗だと決断する物件がなく、参ってました。
お互い困ったなーだったと思います。
僕はやっぱり年明けでないと駄目かーと諦めかけていました。
でも、営業マンの方から『佐藤さん、居酒屋の物件でないんですけど元中華屋なんですけど見ます?』
それを聴いた僕は普通なら見ませんよ。
だって、寿司屋とか和食屋だったら見ますけど中華屋です、店の外観から内装と厨房設備からまったく違います。それを居酒屋らしくするのにお金もかかりますしね。
でも、そうでなかったんです。僕でない誰かに『見るだけ見たら、近いんだし』と言われたような感じがして今のやっとこに見に行ったんです。
もし、その感(勘)じがなかったら火事になってから1カ月で復活はできなかったです。
それと似てるのが魚屋のお兄さんとのその日なんです。たぶん、神様が教えてくれたんです。
言われてみればそうですよね、旧やっとこから新生やっとこまでの歴史を作ってくれたのは一度でも来てくれたお客様であり、特に近くても遠くても常連さん(やっとこファン)の皆さんが居なかったらやっとこはないんです。
不思議なもんです、僕としてはこの当たり前な事がわからなかったんです。
たぶん、欲とかプライドとかが店を大きくなって悪い方向に出てしまったんです。
忘れるとこだったんです。
何を?
お客様の感謝の気持ちを『初心忘れべからず』ですよ。
それがわかると早いもんですよ!
一度はやっとこに12回位来れる金額を毎月新規客開拓の経費にしようと思ったんですから、今回はおもいっきり還元しようと考えました。
そうなるとやっとこの会員カードは外せないですよ。
あとはどんな特典にするかを考えるだけです。
シャワーを浴びながら考えて、そうだ!
常連さんの皆さんはやっとこに来てくれる、それならば今度はやっとこからお客様に感謝の気持ちを表し行ってもらう。
『来てもらうから、行ってもらう』
どこに行ってもらう⁉️
そうだ!、僕は温泉に行くのが好きなので温泉に行ってもらおう。
そして年3回のトラベルチャンスを考えました。
これが今回のトラベルチャンスの理由なんです。
わかってますよ。トラベルチャンスはお客様の感謝の気持ちを企画にしました。
そして忘れてはいません。
旧やっとこをオープンした時にこれから来るお客様に僕は当たり前だけど難しい
『美味しくて、安い』を追求してお客様に喜んでもらう。
さぁ、次は失敗続きでスペアリブよりも苦労してる新しいやっとこの看板メニューの発表だなー。
最後まで読んでくれたお客様に感謝します。
ありがとうございます。
これからも末永くやっとこを宜しくお願いします。
因みに第1回のトラベルチャンスの抽選日は今年の12月です。
何日ですか?
決まってるじゃないでか!
新生やっとこがオープンした12月11日ですよ。
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