店主ノート

10年史 その4(火事 1)

2019年10月21日(月) 8:02

10月20日 23時21分

だんだと朝晩と寒くなって来ました。少しずつタチポン(鱈の白子)の問い合わせが多くなってきたかなー。

いよいよ、火事です。

10年史のその1.その2.その3を読んでないと話しがわからないと思います。

広い店に移転して2年目にして11月5日にプリンス会館は火事になり全焼しました。

でも、移転してからの1年目の10月頃にも火事になっているんです。

その日の午後21時ころだったと思います。

店内には3組(合計5人)とスタッフのK姉さんが居ました。

警報器が鳴ったんです。ここの会館の警報器は誤作動で良く鳴ったり

他の店で焼肉やら焼き物の煙で鳴ったりと良く鳴ってたんですね。

その日も『また始まったかー!』くらいだったんですけど、いつまで経っても止まらないので廊下に出ると薄っらと白い煙が漂ってるんです。

それを見ても、僕は地下1階で火事になってるのは知らずに『どこの店よ!煙を充満させてる。迷惑な店は!』くらいなもんです。

たまたま、隣の焼き肉屋のマスターが三階の窓から外を見ていて僕も一緒になって見ました。

外は野次馬が結構居たけど事の重大さに気づいてない2人

焼肉屋のマスターが『もうちょっとしたら収まるから、避難もしないし。』と言ってるもんで僕もおんなじ気持ちだったので

店に戻ったら、お客様やK姉さんに『大丈夫?』と言われたけど

『大丈夫!大丈夫!』と言って営業してました。

10分くらい経って廊下を見ると白煙はさっきより多くなっているような感じがするがまだ、アホな僕は呑気に構えている。

今度はシャターを下ろして店で営業をしてました。

そして5分後には店の中にも煙の匂いがしてきて、また、廊下を見るとさっきより煙が濃く目も霞み息をするのも辛い。

さすがに『コレって相当、ヤバイんでないか!』その気持ちをさらに自覚させたのが消防車と救急車のサイレンが鳴り響き、廊下にある窓から外を見るとかなりの野次馬と救急車と消防車とパトカーが止まっていて

ビッグリ!!!と同時にこの会館が今どんな状態なのか。わかり。

もう!外に避難しないといけない!と思い。

店に戻り、少しでも煙が入ってこないようにとシャターを下ろし

お客様に避難することを伝えそんな状況の中でもしっかりと精算をしてさぁ店を出ますで万が一の為にとおしぼりを渡し口に当てて外に出ましょう。

そして、出ようと思った瞬間にシャターを激しく叩く音が消防士が来ました。

シャターを開けたと同時に『何やってんだー!早く避難しないと死ぬぞー!』と怒られました。

もう、廊下はほぼ煙で真っ白。

そして外に出るとテレビ局も来ていて。

最後に避難したのは僕達でした。

どうやら、消防士が避難した店の人達に『もう、会館の中には誰もいなく全員避難しましたね?』と

確認していたらしく、そこに隣の焼肉屋のスタッフが『やっとこさんが居ないから、まだ、店をやってるんでないかな?』と聴いて消防士が慌てて店に来たんです。

あとから、僕はわかったんです火事の恐ろしさを。

もう少し避難が遅れていたら

命があったか、どうか。

店主、失格です。

次の日、業者関係とお客様から『大丈夫ですか?』『マスター、テレビに映っていたよ』と言われましたよ。

一階と火元の地下にはロープがされて10日くらい営業が出来なかった。

やっとこは3階だったので助かりました。

この火事がそれから一年後に全焼になる火事の予兆とは誰一人わからなかったんです。

すいません。

睡魔が襲って来ました。

続きは次回に

 

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