店主ノート
10年史 その6 (真ん中 5)
2019年11月19日(火) 8:27
11月19日 19時31分
前回の子犬からの続きです。
旧やっとこの中に入ったら、当時とおんなじでそのままでした。
その瞬間、僕は火事になって復活しての2年間とプリンス会館のオープンから火事までの記憶がまるで映画を観てるように頭の中を駆け巡りました。
それはやっとこの歴史だったんです。
それと同時に何かズコーン!と心に響くものが貫き鳴り響く。
これって…何だろう?
その僕の気持ちを知ってか知らないかのNさんがさらに駄目だしのように一言
『この店はマスターでないと盛り上げることができないです。年内に決めてもらえるなら、キッチンに新品のエアコンを付けますよ。あとその他諸々は相談します。』
もう、Nさんも営業マンとして必死ですよね。
それから、やっとこ北海番屋に帰って何食わぬ顔で仕事をします。
でも、心の中では迷ってますよ。
もう、どんどんと12月の忘年会の予約は入ってくるしその9割近くはやっとこの常連さんです。
12月を目の前にしてまた移転したら、
常連さん達はどう思うだろ。
今いるスタッフにはなんと言えば良いだろう
傍目から見たら、12月を目の前にして辞めて移転して店をやるとはなんて非常識な奴だ!
少しは資金がいるよなー
戻ったらスタッフも揃え無ければいけない。
いろいろ悩みました。
だからなのか、一度はNさんにお断りの連絡しました。
それを聴いたNさん『了解しました。残念ですけどマスターが納得して幸せであればそれで良いんです。』
もう、上手いですよね笑
その連絡をして電話を切った
瞬間に僕は思ったんです。
『あー、これでやっとこの歴史が終わった』と
終わった…、ちょっとまて、終わった…
まて!何の為に今まで頑張って来たんだろ!常連さん達の顔がどんどんと浮かんでくるんです。
何かが違う、僕の本音は何だ!
自由なやっとこ
このままだと自由でない。
次の日にまた、Nさんに連絡して
『やっぱり、引っ越します!』
Nさんにして見ればやったー!です。
決めたら、なりふり構わず前進あるのみです。
12月の忘年会のやっとこの常連さんだけには事情を説明しました。
マスターがいないなら、そこでやっても意味がないから
元の場所で忘年会をやるよ。
と皆さんが言ってもらえて
本当、ありがとうこざいます。
ありがたいことです。
スタッフには元々僕が探したスタッフにだけは残るのも良し、付いてくるのも良し
その結果、十分に12月を乗り越えれるスタッフを揃えることができました。
元場所のオープンは11月30日(金曜日)
僕の身体が100%自由になってからオープンまで1週間しかないんです。
でも、ギリギリ間に合うな。
だって、元場所の店ですから。
次回は『元場所 』です。
そろそろ、10年史も完結が近くなって来ました。
コメント
ssk
先日はお世話になりました。10年史読ませてもらってますよ。最初の場所から現在の店舗の移転まで、わかるのは客冥利につきます。今後は東北から通う事となりますが、変わらずによろしくお願いいたします。
2019年11月20日(水) 1:07 PM
master
s s kさん
コメントありがとうございます。東北とは遠くなりましたけど札幌に来たら寄ってください。
お待ちしております。
2019年11月23日(土) 11:52 AM
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